みずいぼ(伝染性軟属腫)

 伝染性軟属腫とは、伝染性軟属腫ウイルスが原因でできる直径1〜3mm位の丸くて表面に光沢のある、いぼ状のものです。乳幼児のからだに好発し,普通多発します。躯幹の胸や腹などの皮膚の薄い部分やわきの下などの擦れる場所に多くみられます。いぼが大きくなると中央にくぼみがみられるようになります。中には白いチ−ズ状のものが入っています。この中に、ウイルスがたくさん含まれており、これがつくことでうつっていきます。
プールや入浴時などの直接接触などでうつると考えられています。アトピ−性皮膚炎患者のように,皮膚がかさかさしているとウイルスがより容易に感染すると考えられています。
一般には、かゆみも痛みもありません。全くの無症状です。
ときにみずいぼの周囲に湿疹様の変化がみられ,痒みがあることもあります

ミズイボのウイルスははポックスウィルスの1種です。
ポックスウィルスの有名な感染症といえば痘瘡(天然痘)です。1980年に根絶宣言されて以来、それまで日本で施行されていた種痘(肩にケロイドができる予防接種)が一切行われなくなりました。それ以後ミズイボの患者さんはとても増加するようになりました。

<感染経路>
水いぼの病原体はウイルスです.
感染経路は接触感染で、プール、温泉、お風呂など、肌と肌の接触,、器具、タオルあるいは水を介して伝染します。スイミングスクールなどでプールやビート板から感染することが多いようです
水いぼウイルスは
・ 水いぼの中には無数のウイルスが入っており、ひっかくことで皮膚の外にでて水の上に浮きます。
・ お風呂は狭くうつりやすいので、家族内では入浴の順番に注意しましょう。
・ プールは広くうつりにくいので、学校伝染病の規定では入っても構わないことになっています。ただプール教室では管理者が拒否することもあります。
・ プールでは補助器具を介してうつることが多いので、補助器具は共有せず個人で使用してください。

<治療>
角質溶解剤をはったり、硝酸銀で腐食させたり、液体窒素で凍らせたりといろいろな方法が考えられましたが、トラコーマ鑷子やピンセットでとる方法が最も確実です。自然治癒する例もあるといわれていますが、多発したり他の人に伝染させてしまうことなどを考えますと、やはり数の少ないうちにとっておくのがよいと思われます。これらの治療をしても1〜2か月するとまた新たな水いぼが出来てくることがあります。しかし一個でもみつけたらすぐに取り除くようにすれば治療を繰り返す内に、ウイルスに対する抗体が出来るためか自然に再発しなくなります。治療をしない場合に比べると明らかに治癒までの期間が短いことが知られています。水いぼを見つけたら早めに数の少ない内に受診して下さい。