あせも(汗疹)
あせもとは、汗の出口(汗孔)がほこりやあかでふさがれて、汗がうまく皮膚表面に出ないことから起こります。頭・額・首のまわり・脇の下など汗のでやすいところに多くみられます。白いあせもと赤いあせもの2種類があります。通常は暑く湿度の高い夏に多くみられますが、最近は暖房の影響で冬でもみられるようになりました。汗疹は季節的には6月から9月の夏季に多く発生します。
汗疹は高温多湿の環境で働いたり運動した場合、発熱性の病気で大量に汗が出た場合、ギプスをした場合あるいは通気性の悪い衣服を着用した場合などにも多く発生します。
症状: 白いあせもは白くやや透明感のあるぶつぶつで、かゆみもありませんが、赤いあせも(通常汗疹といえばこちらを意味します)はかゆみを伴います。細菌がエクリン汗腺に感染すると多発性汗腺膿瘍(あせものより)と呼ばれる状態になります。汗疹(あせも)は、高温のため過度の発汗があると、エクリン汗管(汗の排出管)が色々の理由により閉塞し、その結果、エックリン腺(汗を作る工場)から排出される汗の皮膚表面への流出が妨げられ、汗管が破壊されて生じます。汗管の閉塞部位により、水晶様汗疹(角層内)、紅色汗疹(表皮内)、深在性汗疹(真皮上層)の3つに分類されます。
1.水晶様汗疹(白いあせも)
どの年齢層にも見られ、男女差はない。過度の日焼けのあとや、発熱のあとや、著しい発汗後等に発病します。粟粒大、透明の小水疱が、密集して発生します。汗がひくと、1日から数日で自然に破れて、治ります。自覚症状はありません。
2.紅色汗疹(赤いあせも)
高温多湿の環境下で働く人に多く、汗かきの肥満者や乳幼児、特にアトピー性皮膚炎を有する乳幼児に好発します。粟粒大から半米粒大、紅色のぶつぶつが、急に集まって出現します。症状が激しくなると湿疹と区別がつかなくなります。熱感とかゆみ、発汗が始まるとぴりぴりとした感じがあります。首やわき、陰股部、関節ではじゅくじゅくとなり膿疱をもつこともあります。また、乳幼児では、摩擦や掻破により、二次感染などを起こしやすく、とびひになりやすいので注意をしましょう。
3.深在性汗疹
熱帯地方においてのみ、見られます。
治療: 湿疹化した場合や汗疹の程度によっては薬を処方しますが、汗をかきっぱなしにしないこと、清潔にすること、涼しくすることなどの対策が大切です。具体的には、汗を吸いやすい肌着(木綿・ガーゼ)にして、汗をかいたらまめにきがえさせる。夏でしたら、一日に2〜3度お風呂で汗を流してあげます。冬でしたら、汗をかきすぎないよう暖房と衣類を調節してあげて下さい。
予防: 汗をかいたあとは、ぬれタオルやシャワーなどで、すみやかに汗を洗い流しましょう。汗を吸収しやすい木綿のTシャツ型の肌着や、ブリーフ型のパンツをつけましょう。適度にクーラーを使用するのも良いでしょう。入浴時に、石鹸による過度の洗いすぎや、健康タオルやスポンジなどによる過度のこすりすぎに注意しましょう。従って、お風呂はあっさりと入りましょう。あせもは予防が大切。大事にしすぎるあまり厚着にならないように、気をつけてください。